2012年2月29日水曜日

参考資料の重要性


僕がスタッフさんに「このキャラクターの胸の谷間をもっと強調させて欲しいのです!」
と相談したところ、僕が何も言わなくても、資料をネットで拾ってきて参考にしてくれたのです。

なんてすばらしいスタッフさんだろう!

モデリングでもアニメーションでも、何かを作る時は
資料集めが重要です。

資料を集めずに「だいたいこんなものだろう!」といった感じで
想像や記憶を頼りに作ると、記憶というものはあやふやで、
だいたい間違っています。

ネットで読んだところによりますと、
人間はなにかに集中するために
どうでもいい情報はシャットアウトするように出来ているそうです。
逆に言うと、
どうでもいい情報をシャットアウトすることが集中することなんだそうです。

たとえば、
100円硬貨の表に花が何個あるかなんて情報は知らなくても
100円は使えます。
むしろ、100円硬貨の表に花が何個あるかを気にするように
いろんな細かいことが気になっていたら、
まともな社会生活が送れません。

これは人間が生きていく上で、入ってくる情報量をコントロールするように
身につけた「能力」なんじゃないかと思うのですが、
絵を作る上では邪魔になる能力です。

というわけで、
人間の記憶している映像的情報はかなりいい加減なわけですが、

その間違った情報を元に作ると、
どんなに頑張ってもリアリティが出ません。

ですから、資料集めがたいへん重要になってきます。
資料集めしていると、
「あーっ!僕が思っていたのと全然違うなあ~っ!」
とよく思います。
また、それが楽しいです。

さらに言えば、
胸の谷間のような資料を探すのは、とくに楽しいですね!

楽しむことが一番の勉強です!

というわけで、
お待たせしました!
以下はスタッフさんが探してきてくれた胸の谷間の資料です!!

(画像はURLで引用しています!)








2012年2月27日月曜日

世界一がエフェクト塾もやることにした!

こんばんは
世界一の笹原和也です。

突然ですが、
アニメーション塾と並行して
3DCGのエフェクト塾をやることにしました。
(ちなみに、僕は3DCGソフトのオペレーションはほどんど出来ないので、あしからず!)

そこで塾生とコーチを募集します!!
興味のある方は連絡くださいませ~。

以下はエフェクト塾で出したいと考えている課題です。

コンセプトは比較的簡単で、お仕事でよく使うエフェクトです。
下にいくほど難易度が上がり、たまにしか使いません。

○剣と剣とが当たった時に出る火花。
もっとも簡単じゃないでしょうか?使用頻度は「走りの煙」に比べると低いですが、簡単です。

○埃っぽい地面を走るときに足元から出る煙
基本中の基本で、このエフェクトを使わないアクションものは無いと言っても過言ではありません。

○埃っぽい地面を走るときに足元から出る煙+地面のカケラ
上記のエフェクトにプラスして、地面のカケラが出たもの。
馬や巨大ロボットなどの走りに使います。巨大ロボットのほうがカケラが大きくなります。
予算がある時などは、これに+して地面が凹む表現をやったりしますが、
僕はやってもらったことありませんw。

○打撃を受けた時の煙。
パンチや棒など鈍器で叩かれた時にヒットエフェクトとして表現する煙です。よく使います。
簡単です。

○かがり火
戦国ものを作ると、ほぼ必ず作ります。夜のシーンの屋外の照明によく使います。
難易度としても、そんなに高くはないでしょう。


○銃のマズルフラッシュ
比較的簡単です。
ここで簡単な作り方を解説しています。必要な要素などがわかるでしょう。
必ずしも3Dで作らなくてもいいのかもしれませんw!
http://www.youtube.com/watch?v=SsViAvVYoMQ

ただし、銃を撃つお仕事はわりと少ないですw。

よりリアルに拘るのであれば、伏せて撃つ時は、地面からも煙が出るとカッコイイです。
http://www.youtube.com/watch?v=WKP5hg-B1N8


○人への弾着表現。煙あり。
実際には人が撃たれて煙が出ることは無いのですが、多くのアクション映画や戦争映画で
着弾時に煙が出ます。プライベートライアンをよく観てみると、笑えるぐらいに煙が出ています。
(研究として、プライベートライアンの弾着シーンばかりを集めて編集したことがありますw。)
血が出る表現が出来るとさらによいですが、
血が出る表現はさらに使用頻度が低いです。

○地面への弾着表現。
砂煙が上がります。
弾が直接当たったところだけでなく、周りからの衝撃の煙が出ると良いですね。

○衝撃波(ソニックブーム)
ストリートファイター2のガイルが放つような
扇状の衝撃波で敵を攻撃するヤツです。これもわりと高い頻度で使います。
発光しているものには陰影が付かないので、立体感を出すのが難しいです。
基本的には真ん中を明るく、輪郭にいくほど彩度を高く、明度を下げます。
模様もあると質感と立体感を出すことができます。

○重量があるものまたは打撃力の大きいものが地面にあたり、地面が割れる。
これも、迫力がある割には簡単なので、意外とよく作ります。
①割れる岩の素材
②砕ける破片やチリの素材
③割れ目から噴き出す煙の素材。
④衝撃でモワッと巻き上がる煙の素材
⑤発光部分が割れ目から漏れる素材
⑥衝撃波的な煙の素材。
⑦フラッシュなど

以上のような素材があれば良いですかね?
僕も詳しくはわかりませんw。
煙も一種類じゃなくて、煙の噴出方法に複数の種類があると良いです。


(上記ぐらいまで出来ると就職できる可能性が高いと思います。)


○雨が降っている。
雨が降っているように見える条件としては、以下のようなもので、手間はかかりますが、技術的にはそれほど難しくありません。

①雨の降っているレイヤーがある。
②キャラクターなどの輪郭に雨が当たって飛沫がでる表現がある。
③キャラクターなどの表面を水が流れている表現がある。(だいたいはテクスチャーアニメーション)
④地面が濡れている。(だいたいはテクスチャー)

純粋にエフェクトと呼べるものは②ぐらいかもしれませんが、
雨が降っている表現が出来ると評価高いです。

○何かが燃える。何かが爆発する。
爆発にもいろいろありますので、一概には言えないのですが、
ネット上に上がっている実写の動画を模写して作れると良いでしょう。
一種類だけでなく、いくつかの種類ができると良いです。


http://www.youtube.com/watch?v=5NGT4vph0sU&feature=fvwrel

http://www.youtube.com/watch?v=gL1xUWgBlFw

http://www.youtube.com/watch?v=x4WuFU6XV_o&feature=related


いろんな種類の爆発があることを知っているといいですね。
「explosion」でyoutubeを検索すると、いろんな動画が出てきます。

上記までできれば、就職はほぼ確実と考えてよいと思います。

○建築物が派手にぶっ飛ぶ。
これは破片を作るのがたいへんです。プロでもなかなか上手くいきません。
ですが、馬鹿正直に破片の辻褄を合わせなくてもいいんじゃないか?
という気がしないでもありません。

○水面に物体が落ちるなどの高度な水の表現。
率直に言って、難易度のわりには見栄えが良くないので、
素人は手を出さないほうが良いでしょう。
実験にしか見えません。
プロの仕事でも実際に作る機会は少なめです。
というか、僕は作ってもらったことありませんw。


以上でーす。

2012年2月26日日曜日

アニメーション塾をやってみる世界一!


みなさん こんにちは 世界一の笹原和也です。

突然ですが、
企業にとらわれない3Dのアニメーション塾をやってみようと思いました。

今のところは以下のような感じですが、問題があれば、改善していきたいと考えています。

参加してみたい方はツイッターなどでご連絡くださいませ~。
グーグルアカウントが必要となりますので、作成してお知らせくださいませ。

○名前
未定です。
「笹原和也」の名前を冠するべきかどうか悩んでおります。
「笹原塾」わかりやすくていいのですが、多くのボランティアさんの参加を必要としておりますので、悩んでいます。

○目的
・企業にとらわれずに、アニメーションの上手な若者を増やす。



○参加資格

「塾生としての参加」
・CGプロダクションへの就職を考えている若者で、基礎的なCGオペレーションができる人(上手さは問いませんが、キャタクターを歩かせるぐらいは出来る必要があります。)
・26歳以下推奨。
・CGソフトとパソコンを持っている。
・一日12時間以上をCGを作る時間にあてられる。
・参加費は無料です。

「コーチとしての参加」
ある程度のアニメーションスキルがあること。一週間で2~3時間の時間が捻出できること。
ボランティアですので、報酬はありません。
アニメーションの上手い学生さんが増えることにメリットを感じる方にオススメします。


(塾生、講師、共に面接をするべきかどうか悩んでおります。)

○活動内容

①塾生さんはグーグルドキュメントのスプレッドシートを使い、毎日の日報を書きます。

②塾生さんは規定された日数で課題アニメーションを作成し、提出します。

③コーチ陣はそれを見て、アドバイスします。

④そのアドバイスを受けて、修正されたアニメーションを規定日数で作成し、再度提出します。

⑤採点します。同じアニメーションの提出は2度までです。

⑥アドバイスがもらえるまで、または採点されている間は、塾生さんは次の課題に進みます。

⑦すでにその課題が終わっている塾生さんは、他の塾生さんの課題結果を見ることができます。

つまり、「見本なしでアニメーションを作ること」または「自分で見本をみつけること」を大事にしています。

⑧塾生は塾で作成した課題をどのように使用してもOKです。

つまり、どこかのCGプロダクションへの応募用の資料として使用してもOKです。

⑨コーチ陣は塾生をスカウトすることもOKです。

ただし、スカウトする際は、他のコーチに相談してからにしましょう。抜け駆けはモメゴトになります。

⑩期間は6ヶ月とし、スタートから6ヶ月経った塾生は卒業(終了)となります。病気ケガなどで中断期間があった場合はのぞきます。

⑪6ヶ月未満でも、CGプロダクションへの就職が決まった時点で卒業となります。

その他、状況に応じて、ルールややり方は変化させていきたいと考えております。

○その他
コーチは基本的に塾生の行為または塾生をなるべく否定しないように気をつけてください。
「ダメ」をNGワードとします。

同じ感じでエフェクト塾もできるなあと考えております。


○課題の内容
課題の内容は以下のようなものを考えております。

★課題1 基礎中の基礎編 (想定日数1~2日)
上図のような場所で右端からボールを転がした時のボールの動きを以下の三種類の素材で作ってください。
「ボーリング球のような重くて固いボール」
「サッカーボールのようなある程度のやわらかさと反発力のあるボール」
「スーパーボールのような高い反発力をもつボール」

各ボールの大きさは同じ。素材だけ違う設定です。
右端から転がる速度も同じです。

床の素材は厚さ30センチ以上のコンクリートとします。

この3種類のボールの動きを一つの画面に重ねて表現してください。


課題2 自分の動きをビデオに撮って作るアニメーション (想定日数1モーション2日 修正1日)


・重いものを持ち上げる
・重いものを押す
・その場でジャンプと着地
・椅子に座って、椅子から立ち上がる                                                              
・サッカーのリフティング                                                        
・写実的な走り
・写実的な歩き      
・立ち幅跳び


課題3 ある程度の想像力が要求されたり、資料探しをしなくてはいけない動き


・バク転
・キャッチボール
・ボクシングで殴る人と殴られる人

などなど
以降、以下のような課題も想定しています。

課題4 演技力が必要とされる動き 基礎編

課題5 演技力が必要となる動き 応用編

課題6 高い想像力が必要とされる動き





2012年2月10日金曜日

地方に住むアニメ・CG・ゲーム業界を目指す若者さんのうち、「東京で就職したい!」という方にアドバイス

こんばんは世界一

今回は地方に住むアニメ・CG・ゲーム業界を目指す若者さんのうち、「東京で就職したい!」という方にアドバイスがあります。

ただ、これは金銭的時間的リスクを伴いますので、
ご自身でよく考えた上で判断してください。

それは「東京で就職する覚悟があるなら、就職決まらなくても、東京に出てくるとイイ!」です。

企業が地方に住む方を採用する時、
企業側としては、「採用したら、ほぼ100%の確立でちゃんと仕事ができるだろう」
と思う方しか採用しません。

「この人はもしかしたらダメかもしれない」という方を試しに採用してみる。
ということを、ほとんどやりません。

なぜなら、わざわざ東京に引越しさせておいて、
「試しに雇用してみましたが、ダメだったので、契約を打ち切ります。」なんてことは
かわいそうで言えないからです。

僕個人的には
「チャンスでもあるんだから、それを受けるかどうかは本人の判断じゃん!」
なんて思うのですがw、気にするようです。

というわけで、
地方に住む方の採用基準は東京に住む方に比べてぐーーーんと上がります。

ですが、東京に住んでいれば、そのハードルは下がります。
「この人ダメかもしれないなー」という学生さんでもチャンスがあります。

もちろん、
地方から出てきて東京に住むには、お金がかかります。
ですが、そのお金を安く抑える方法もいろいろあります。
たとえば、就職が決まるまでは家賃3万円のボロアパートに住むとか
そんな手段もあります。

そして、
この方法は実力が作品だけでは判断しづらい職種
制作進行を志望する方に向いています。

アニメーターやモデリングアーティストのような、
作品で実力が判断しやすい職種志望の場合は、
実家にこもってコツコツ作品制作をするのも有効です。

ただ、ご実家の事情で働かないわけにはいかない。
という方もいるでしょう。
そういう方は、どっちにしろ、働きながら作品制作は難しいので、
東京にて一年ぐらい働いてみるのも
価値があると思います。

というわけで、
そのリスクとメリットを考えてみて、
価値があると考えたら、
東京に出てくることも検討してみてください。

以上です~
世界一!